つるが鳶とは
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TOGETHER


HISTORY
| 平成17年(2005) | ・消防団活動の強化策として「はしご乗り」導入を提案。消防本部・消防署・団幹部会で協議し、事業化を決定。 ・金沢市「加賀百万石まつり」を視察。全分団の総意により実施を決定。 |
| 平成18年(2006) | ・「はしご隊」の編成を決定(各隊20名、乗り手・持ち手・纏持ちなど役割分担)。 ・初の全体訓練を実施。 |
| 平成19年(2007) |
・成人の日、出初式で初披露(壱~参番隊、総勢49名)。以降毎年演技を継続。 |
| 平成20年(2008) | ・敦賀まつりで初披露。以降毎年、山車巡行にあわせて演技。 ・「つるが鳶木遣り唄」制作を決定。 |
| 平成21年(2009) | ・「つるが鳶木遣り唄」完成(敦賀市気比民謡会吹き込み)。 |
| 平成24年(2012) | ・敦賀消防署消防訓練センター完成(鳶訓練用固定はしご設置)。 ・ナホトカ市(ロシア)で演技披露。 ・越前三国鳶との合同訓練を実施。 |
| 平成28年(2016) | ・東海北陸社会教育研究大会福井大会にて演技披露。 |
| 令和5年(2023) | ・北陸地区スポーツ推進委員研修会で演技披露。 |
| 令和6年(2024) | ・つるが鳶保存会発足。 ・敦賀まつりにて保存会として初演技。 |
| 令和7年(2025) | ・出初式にて保存会として初演技。 |
FEATURES
高さ6メートルのはしごの上で、3隊が同時に繰り広げる華麗な演技を支えるのは、人力で支える持ち手と、乗り手の完璧なチームワーク。その結実として、一糸乱れぬ演技が可能となります。
演技中には、つるが鳶オリジナルの技である、たすきに片方の足を掛け手を放して回転する「ねずみ返し」をはじめ、「逆さ乗り」「片手乗り」「大の字」「肝返り」など、34種の技が披露されます。技ごとに駆使される肢体のしなやかさと力強さは、まさに勇壮そのものです。
演技の合間には、勇ましい木遣り唄とともに纏(まとい)振りも加わり、江戸の火消し文化を感じさせる場面が生まれます。
はしご乗りはもともと火災現場での見張りや火勢確認の技術で、現在は防火啓発や地域の伝統継承の重要な役割を果たしています。その裏には日々の厳しい訓練と安全管理があり、つるが鳶の演技は単なる見世物ではなく、地域の安全を願い「守りの文化」を未来へつなぐ力強い表現です。
歌い出しの「ハアーアーエーーーつるが鳶だよ いなせな姿」は、地域への誇りと演技への気概を強く表しています。「纏かついで火柱こえて」「命をかけて」というフレーズには、消防鳶としての覚悟と華やかさが込められています。この唄は出初式の法被姿や梯子、半鐘の響き、「みなと敦賀」「気比の松原」といった地域の風景を描き、つるが鳶衆の晴れ姿を伝えています。防火精神と地域文化への愛を力強く歌った「守りの文化」の象徴です。
(平成21年2月制作)